4球3ウェイ
シルバー DX-300型
(日本製)


写真左-前から、右-後ろから

 当時も乾電池の値段は大変高価で、 乾電池のほかにAC100Vでの使用ができる 3-way(スリー・ウェイ:乾電池、AC100V、DC100Vの3電源方式のこと) のポータブルがやがて主流になります。 もっともわが国ではDC100V電源を使用する機会はなく、回路の構造上使用可能だというだけです。 3-wayという言葉はアメリカでの宣伝文句で、当時は船舶や一部の地域でDC110V を使用していたそうです。

 このポータブルは回路もデザインも標準的ながら、 メンテナンスがしやすいように設計されていて好感が持てます。 特徴は外部アンテナとして数メートルのビニル線(緑色)を内蔵しています。
 真空管は左から1R5、3S4、1S51T4は2本のIFTにはさまれた形で3S4の真後ろにあります。
右側のアルミの板でカバーされている部分はAC電源部です。AC100Vを整流した後、 フィラメント用に抵抗で一気に6.5Vまで電圧を 下げています。現代ではクレームがきそうなほど発熱します。


DX-300型定格表 (裏ぶたに添付された定格表他による)
型式4球スーパーへテロダイン
受信周波数530kHz-1,650kHz
中間周波数455kHz
使用真空管1R5、1T4、1S5、3S4
テン真空管使用
感度 -
電気的出力160mW
電源100VAC/DC
乾電池 A 1.5V(UM-1)2個直列 B 67.5V(BL-M145)1個
消費電力 - 
スピーカー6cm ダイナミック
形状216x139x59mm
重量1.39kg 電池なし(実測)、2.01kg 電池付(実測)



色違いのDX300もありました。
(2001年3月16日初稿)
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