12Vラジオ
4球スーパー/ヨーロッパ型
(自作)


写真左-前から、右-後ろから

 ヨーロッパにも12Vで動作する球があり、 面白そうなのでそれを使ってラジオを作ってみました。 規格表には6.3Vの使用例までありますが、 あまりにも性能が低く実用は無理だと思います。

 面白いことに6ET6/EF98は高周波増幅管としても、出力管としても使えます。 12K5同様-2Vのバイアス電圧が必要ですので、これもAVC電圧をバイアス電圧として 使っています。

 バリコンにはポータブル用の295pF+126pFの親子バリコンを、 アンテナ・コイルにはゲルマ・ラジオ用の360μHのコイルを、 OSCコイルには詳細不明で恐らくトランスレス・スーパー用のコイルに50回リアクション・コイル を巻いて使用しました。

 例によって、「ヨーロッパ型」は単にヨーロッパの真空管を使ったというだけのことです。


4球スーパー/ヨーロッパ型定格表
型式4球スーパーヘテロダイン
受信周波数530kHz-1,765kHz(実測)
中間周波数455kHz
使用真空管6DS8/ECH83、6ES6/EF97、6DR8/EBF83、6ET6/EF98
感度5球スーパー程度
電気的出力14mW(推定:14V電源において)
電源11-14V(DC)
消費電力13.3Vx 0.64A
スピーカー外部スピーカー
形状150x120x120mm
重量0.49kg
製作年月1994年5月


4球スーパー/ヨーロッパ型

 実際のカーラジオでは6DS8/ECH83の7極部でRF増幅、 3極部でAF増幅、もう一本の6DS8/ECH83で周波数変換、6DR8/EBF83でIF増幅・検波、 6ET6/EF98で出力トランジスタをドライブという、4球でRF付スーパーを 構成したものが多かったようです。
 6DS8/ECH836AJ8/ECH81の、6DR8/EBF836DC8/EBF89の それぞれ選別品であるといわれています。 手持ちの6AJ86DC8と差し替えてみましたが、 たしかに性能の差はあまりないようです。
(2001年3月16日初稿)
Reset inserted by FC2 system