12Vラジオ
4球スーパー/No.4
(自作)
写真左-前から、右-後ろから
3極管とスペース・チャージ・グリッド管の複合管12AL8を使ったラジオでしたが、
12AL8破損(落として割ってしまった)を機に、
12DU7をグリッド・リーク・バイアスで使っています。
音量、音質ともに12AL8のほうが優れています。
12AJ7は6AJ8/ECH81のトランスレス管で
本来の使用法ではありませんが、丸一日エージングしたところ、
6DS8/ECH83同様に使用できました。
しかし、残念ながら12AV6、12BE6、12BA6、12BD6などの性能は、
12VのB電圧では自動車用の真空管に遠く及びません。
バリコンには4球ポータブルにも使った容量不明な親子バリコンを、
アンテナ・コイルにはゲルマ・ラジオ用の360μHのコイルを、
OSCコイルにはワイアレス・マイクなどの工作によく使われたNo.88コイルを
改造したものを組み合わせて使いました。
受信周波数帯が高いほうにずれていますが、
これがトラッキングレス・バリコンの融通の利かないところです。
IFTには正体不明の超小型の複同調のものを利用しました。
初期のトランジスタ・ラジオ用のようです。
4球スーパー/No.4定格表
型式 | 4球スーパーヘテロダイン |
受信周波数 | 584kHz-1,825kHz(実測) |
中間周波数 | 455kHz |
使用真空管 | 12AJ7、12EK6、12AE6、12DU7 |
感度 | 5球スーパー程度 |
電気的出力 | 25mW(推定) |
電源 | 11V-14V(DC) |
消費電力 | 13.3Vx 0.75A |
スピーカー | 5cmx7.5cm ダイナミック |
形状 | 140x138x130mm |
重量 | 0.49kg |
製作年月 | 1994年6月 |
4球スーパー/No.4の回路
初期の回路図です。12AL8の出力部は12K5と同等です。
実際に自動車に積載するには、RF増幅は不可欠でIF増幅2段のものもありました。
車の中は騒音がひどいので、音声出力が25mW程度ではまったく聞き取れません。
(2001年3月16日初稿)
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