ペン三
並三ラジオ
(自作)


写真左-前から、右-後ろから

 子供のころ家にmT管の5球スーパーがあり、これが私のラジオに対する原風景 のようです。
 そういうわけでST管も並三ラジオも、 mT管や5球スーパーの後から知ったわけで、特別な思い入れはありません。 しかし人の作った並三を見ていたら、どうしても作りたくなってしまいました。 やはり見た目にも回路も、シンプルなところが大きな魅力でしょう。

 真空管は最初、6C66Z-P112F を使っていましたが、月並みなので 差し替え可能な 774180BK の組み合わせに変更しました。 検波管のシールド・ケースは 77 では内部シールドがあるため不要、 6C6 でも事実上なくても問題ありません。
 77 のグリッド・リーク抵抗は音質改善のため小さめの値としました。

 同調バリコンにはポータブル用の親子バリコンを並列にして使いました。 再生バリコンには通信機用の 70pF のタイト・バリコン、コイルにはミズホ通信の並四コイルを 組み合わせています。
 電源トランスには東栄の並四用、シャシもミズホ通信のものを使いました。 並三は人気があるため、部品が比較的簡単にそろいました。

 糸掛けダイアルにしてみましたが、選択度はかなりブロードで 並三には無用の長物です。感度は十分で当地ではアンテナも再生も不要です。


並三ラジオ定格表
型式3球再生式グリッド検波
受信周波数515kHz-1,955kHz(実測)
使用真空管774180BK
感度並三程度
電気的出力1W(推定)
電源100VAC
消費電力-
スピーカー10cm ダイナミック
形状260x165x210mm
重量1.71kg
製作年月1998年7月


並三ラジオの回路
* 電圧はデジタル・テスターで計った数値。

(2001年3月16日初稿)
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