TRIOのコイル

LA-5  (新名称 6S-L

標準型6球スーパーコイル
規格表
インダクタンス       ANT 205μH
               RF  205μH
               OSC 113μH
受信周波数          535-1,605kHz
中間周波数           455kHz
バリコン           12-430pF 3連
パッディングコンデンサ   440pF 半固定


箱には「高周波付中波スーパーコイル」と書いてあります。


*HP作者コメント
 トリオ黎明期(れいめいき)の標準型6球スーパーコイルです。 高一コイルの検波コイルの再生巻線をなくして、発振コイルを一本追加したような構成になっています。 RF増幅管には 6D66SK76BD6 などが適当で、 へたに 6BA6 などの gm の高い球を用いると発振に悩まされることになります。

 このころの商品の名称は統一感のない不可解なもので、
LA-1 並四コイル
LA-2 高一コイル
LH-1 小型高一
LH-4 ハイインピーダンス5球スーパーコイル
LP-4 ローインピーダンス5球スーパーコイル
AC-5 5球スーパー用標準型2バンドコイル
AC-6 RF付標準2バンドコイル
LA-5 標準型6球スーパーコイル
といった具合でした。

 取り扱い販売店から苦情でもあったのでしょうか、その後全面的に名称は変更され LA-5 も新たに 6S-L を名乗ることとなりました。 1960年ころには 6S を名乗り、値段は 150円。 コイルパック用コイルから派生した6球小型スーパーコイル SA-RF も、 同時期に併売されていました。

左の写真 スターの 6S型スーパーコイル です。 そっくりですね。
(2011年2月11日初稿)
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