TRIOのコイル

2B (TRIO Technical Data Sheet No.8 1957年より転載)


標準型2バンドコイル
規格表
受信周波数    A バンド  535-1,605kHz
          C バンド  6-18MHz
中間周波数          455kHz
バリコン       430pF 2連 トリマー無し
ダイアル        標準型2バンド用
パッディングコンデンサ  A バンド 200-600pF
C バンド 0.004μF


 2B型2バンドコイルは、最も興味深い放送帯を多く含む 6-18MHz と中波帯を組み合わせた 2バンドコイルであります。
 コイルは中波・短波直列方式で中波のときは2つのコイルが直列になり、 短波のときは中波コイルが短絡されて短波コイルのみが働くようになります。
 短波コイルには可変ループが設けられており完全なトラッキングを取ることができます。 発振、アンテナ両コイルにはローロス・トリマーが附属しております。



*HP作者コメント
 左は「ラジオ技術1949年4月号」の2バンドコイル AC-5 の広告です。

 2BAC-5 の後継モデルです。 AC-5 の OSCコイルはカソードタップではなくカソードコイルを別巻きしてありますが、 2B ではカソードタップ式に変更しています。 また短波コイルと中波コイルの接続方法が変更されています。 短波の ANT コイルと OSC コイルは可変ループ付で、インダクタンスの微調整が可能です。 パディング・コンデンサは付属していません。 正確な時期はわかりませんが、2B は1952年以降に発売されたようです。 1960年ころの値段は、245円。 パディング・コンデンサは各バンド 55円。

 このコイルのバンド切換にはショート付でない普通のロータリースイッチが使用できます。

 2B のトラッキング周波数はAバンド 600kHzと 1,400kHz、Bバンド 7MHz と 14MHz。 ちなみに AC-5 のトラッキング周波数はAバンド 600kHzと 1,400kHz、Bバンド 12MHz と 16MHz。

(2012年3月10日広告追加)
(2001年8月10日初稿)
Reset inserted by FC2 system