TRIOのコイル
KC-2B (TRIO Technical Data Sheet No.68 1957年より転載)
超小型・民放型
2バンド・コイル・パック・ベビー
規格表
受信周波数 Aバンド 535-1,605kHz
Bバンド 3.5-10MHz
ダイヤル 民放用2バンド規格品
変換管 6BE6、6W-C5、6SA7
中間周波数 455kHz
大きさ 高さ37m/m(1 1/2")、横幅74m/m(3")、奥行70m/m(2 3/4")
シャフトの長さ シャーシーから40m/m(1 5/8")
最近のシャーシーは次第に薄型になり、深さ 40mm 程度のものが標準になってまいりました。
トリオ B 型コイルパックは、この 40mm のシャーシーに組み込めるように、スイッチ、コイル、
シールド板などを特に小型化したもので、新しく組み立てるときはもちろん、
改造用に極めて便利なものであります。
KC-2B は中波帯と短波帯 3.5-10MHz の2バンドで 3.925MHz、6.055MHz、9.595MHz の3つの
日本短波放送を含み、3.5MHz、7MHz のアマチュアバンド、6、7、9.5MHz の
短波放送帯を含んでおります。コイルパックは取付けて数個所にリードを接続するだけで、
よく受信できるように調整されておりますが、真空管の入出力容量や配線の個人差で
多少ずれを生じますから、トリマーとコア―により、わずかに再調整していただければ
最高の感度を発揮いたします。
*HP作者コメント
1957年発売。
名前の B は Baby の意味で、KC-2 と比べてかなり小型になり、
薄型シャーシにも収まります。
パディング・コンデンサは A バンド 430pF 固定(実測)、B バンド 3,000pF 固定です。
発振グリッド用の抵抗(20kΩ)とコンデサ(100pFマイカ)が付属しています。
トラッキング周波数はAバンド 600kHzと 1,400kHz、Bバンドは KC-2 や 2B-B で
4MHz と 9MHz だったものが、4MHz と 8MHz へと変わっています。
このほうが 7MHz のハムバンドの感度が良くなりますが、10MHz 付近のトラッキング誤差は
大きくなります。
1960年ころの値段は 1,120円、1968年ころの値段は 1,360円でした。
(2001年8月10日初稿)
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