TRIOのコイル

T-16   (TRIO Technical Data Sheet No.37 1954年より転載)


μ同調小型IFT
規格表
中心周波数     455kHz
インピーダンス  A:66kΩ、B:39kΩ
選択度      17.5dB(±10kHz)
帯域幅        7kHz (-3dB)
同調容量       100pF、120pF
耐湿度     中心のずれ 1kHz 以内
        選択度低下 2dB 以内
寸法      21.5mm角、高さ 50mm


 T-16 型はミニアチュア管使用のスーパー用として設計された超小型 IFT であります。 一般に小型 IFT は安定度が低いといわれておりましたが、T-16 型は特にこの点に留意してあり、 水中に浸しても数分でもとの特性に戻るまでに防湿に完璧を期しております。
 6BD6、6BA6 用として設計されておりますが、 ポータブル用として 1T4 に使用することもできます。

*HP作者コメント
 てっぺんにツノ(コアの調整棒)のあるmT管用 IFT で、6BD6、6BA6 が使用できます。 小型に出来ていますが、1960年ころの値段は 470円で T-6 の 450円よりも高価でした。

 T-16 を基本に、ボビンの内側にネジを切り、 コアをねじ込む形にしてツノを無くした IFT が T-26 です。
(2003年8月8日初稿)
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