TRIOのコイル
KX-1
送信機用コイルキット
TX-88A などと仕様はほぼ同じですが、3.5、7、14、21、28MHz の5バンド。
内容は
発振段コイル
逓倍段コイル
終段コイル
高周波チョークコイル(800μH 150mA)
高周波チョークコイル(2.5mH 60mA)
高周波チョークコイル(250μH 60mA)
寄生振動防止コイル
ラインフィルターコイル
雑誌「電波技術」1963年9月号に、高田継男さんによる紹介記事が掲載されています。
雑誌「ラジオ技術」1964年4月号に、中津信吾さんによる紹介記事が掲載されています。
「JARL アマチュア無線ハンドブック 」(第3版 1971年3月)に、
HF送信機の製作実例(入力25W)が掲載されています。
1960年ころの値段は 1,490円。
トヨムラからもほぼ同様のキットが発売されていました。
こちらは、3.5、7、14、21、28MHz と 50MHz の6バンド。
バンド切換スイッチがキットに含まれており、逓倍段のコイルが配線済みとなっています。
左は TCP-1、右は TCP-2。
基本的な設計はどちらも同じですが、
TCP-2 には終段用ステアタイトボビン自立型の高周波チョークコイルが付属し、
バンドスイッチ終段部の材質がベークライトからステアタイトウエハに変更され、
比較的大電力にも耐えるように考慮されています。
このキットの仕様とほぼ同じと思われる送信機 トヨムラ QRP-90(1962年)、
QRP-90A(雑誌「電波技術」1964年5月号に紹介記事が掲載されています)
も市販されました。
IDEAL(摂津金属工業)からは、807 用の終段管シールドケース(写真)と
TX-88A に似た送信機ケース SM-10J が発売されました。
(2011年6月7日終段管シールドケース追加)
(2001年8月7日初稿)
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