TRIOのコイル

2B-RF (TRIO Technical Data Sheet No.24 1957年より転載)


RF付標準型2バンドコイル
規格表
受信周波数
Aバンド  535-1,605kHz
Cバンド  6-18MHz
中間周波数 455kHz 高選択度型
バリコン 430pF 3連 トリマー無し
ダイアル 2バンド標準型用
パッディングコンデンサ
Aバンド 430pF 半固定
Bバンド 0.004μF マイカコンデンサー

 5球2バンドスーパーを作られた方は、同じ放送がダイアルの2個所で受信できることを 御存知と思います。これはイメージと言われるもので、 この現象のために混信を生じて明朗な受信のできないことが多くあります。 これを除くのが高周波増幅の第1の目的です。
 次にスーパーにはいわゆるスーパーノイズと称してコンバーターからの雑音が発生します。 このためにどんなに変換管より後段の増幅度を上げても、 この雑音電圧より小さな放送はザーザー言うノイズの陰にかくれてきこえません。 高周波増幅は小さな信号を雑音電圧以上に増幅して(SN 比を上げて)コンバーターへ与えてやり、 今まで受からなかった放送を浮き上がらせるのが第2の目的です。
 RF増幅によってボリウムの上がることを期待するのは誤りで 以上の2つが高周波増幅の目的であります。
 トリオ 2B-RF 型2バンドコイルは、これらの目的に沿うために、 精密な設計と厳選した資材を使用した高級コイルでありまして、 本コイルのご使用により、真に DX 短波受信の妙味を味わうことができます。

*HP作者コメント
 AC-6 の後継モデルが 2B-RF で、1952年ころに発売されたようです。 1960年ころの値段は、400円。 パディング・コンデンサは 55円。
(2001年8月10日初稿)
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