TRIOのコイル

SB-2 Sシリーズ 普及型Bバンドコイル (TRIO Technical Data Sheet No.20 1956年より転載)


周波数帯   3.5-10MHz
バリコン    430pF 2連 トリマー無し
ダイアル     民放2バンド用
変換管     6BE6、6W-C5、6SA7
パッデイングコンデンサー   0.003μF
中間周波数    455kHz
大きさ      直径16mm 長さ35mm

 トリオ SB-2 型Bバンドコイルは、中波スーパーを2バンドに改造するときや、 短波専用受信機の製作に便利な小型コイルです。 大きさは直径 16mm、長さ 35mm のボビンを使用し、これにマイカトリマーが取り付け てあります。 発振コイルはこれより小さく、直径 13mm、長さ 25mm のボビンを使用して ありますので、最近の薄いシャーシの内部にも取付けることができます。 周波数帯は 3.5-10MHz で、このバンド内には3つの日本短波放送があり、アマチュアバンド を2つ含み、その他、4つの短波放送帯を包含しておりますので、 短波受信の妙味を存分に楽しむことができます。

*HP作者コメント
 1954年の NSB(現在のラジオNIKKEI)開局に際して、トリオからも簡易かつ廉価な NSBチューナー NSB-1 が発売されました。 しかし NSBチューナーは総じて性能が低く、より本格的な2バンド・ラジオに改造するための 廉価コイルとして SB-2 が発売されました。 コイルはコイルパック K-3B などに使われているものと似た空芯コイルで、 1954年ころの製品だろうと考えます。 発振コイルがコア入りでないことから正確なトラッキング調整はできませんが、 測定器などを持たないアマチュアにはこちらの方が無難だったようです。 1960年ころの値段は、155円(パディング・コンデンサ付)。
(2006年8月1日初稿)
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