コスモスのコイル

コスモス無線用品株式会社(販売総代理店 東京都千代田区神田淡路町/大阪府大阪市東区)
福島電機製作所(製造元 大阪府茨木市)


6球スーパー主要部品キット 6SK-2


写真上から

外箱

3連バリコン取付金具
430-12pF トリマ付

中波帯用コイルパックIFT TF-2A/TF-2B
コイルパックはコア入り発振コイルとパディング・コンデンサを具備しており、3点調整が可能。
1400kHz バリコンのトリマ
1000kHz 発振コイルのコア
600kHz パディング・コンデンサ

500kΩ(A) ボリューム・2回路切換SW付
コンデンサ2点





*HP作者コメント
60年近く昔の製品だと思いますが、金属部分には 1点の腐食もありません。 さすがにバリコンのゴム足は溶けて原形をとどめていません。

コイルパックのリード線についたタグには 6SA76SK7 の文字があります。 GT管の時代が訪れることを予見していたのかもしれません。


コスモスには他にも各種コイルキットがありました。

5SK-1  標準型5球スーパー用キット

5SK-2  同上用コイルキット

5SK-3  トーンコントロール付5球スーパー用キット

5SK-4  5球スーパー主要部品キット 業務用

6SK-1  RF付6球スーパー用キット

6T-1  トラッキングレス チューナーキット
        (RF付6球スーパー用バリコンとコイル)

4PK-1  4球ポータブルセット用キット

LAR-1  トリオ LA-5 (6S-L)に似た6球スーパーコイル



IFT TPF-1A/TPF-1B (携帯型受信機用)

ポータブル用 IFT でフェライトコア(鳥取県鳥取市で製造)を含め自社製品です。
小型ながらつぼ型コアを採用しているためずしりと重く、高価でした。 利得、選択度、Qのいずれをとっても上の写真の標準普及型 IFT を凌駕しています。



左の写真は未使用品で、ビニルでおおわれています。 下の写真は中古品を分解したもので、残念ながらそれぞれ片足が失われています。



IFT TPF-3A/TPF-3B (携帯型受信機用)

IFT底面にあるビス2本で固定する


コスモス中間周波トランスの種類と規格
型名用途構造寸法(mm)
シールドケース
利得
(dB)
選択度
(dB)
帯域幅
(kHz)
適用
TF-2A
TF-2B
段間
検波
DSC使用
棒状コア入り
35x35x8540
36
11
8
10
11
95
95
標準普及型
TLS-A
TLS-B
段間
検波
リッツ線三分割捲
棒状コア入り
35x35x8542
38
15
13
8
10
110
110
高選択度高利得
ステアタイト基板
TLD-A
TLD-D
TLD-B
段間
段間
検波
リッツ線使用
棒状コア入り
二段用
35x35x8537
37
36
9
9
9
13
13
10
100
100
100
高忠実度高利得
A、Dは
双峰特性
MF-2A
MF-2B
段間
検波
DSC使用
棒状コア入り
32x32x7040
36
13
10
10
11
95
95
小型受信機用
MF-3A
MF-3B
段間
検波
バリアブル
リラクタンス方式
32x32x2240
36
14
9
8.5
12.0
95小型
片側調整
ML-1SA
ML-1SB
段間
検波
リッツ線使用
棒状コア入り
32x32x7039
35
17
13
8
9
100高選択度
普及型
ML-1GA
ML-1GB
段間
検波
リッツ線使用
棒状コア入り
32x32x7041
37
14
9
8
10
100高利得
普及型
TPF-1A
TPF-1B
段間
検波
DSC二分割捲
つぼ型コア入り
20x20x3842
36
14
12
9
9
100
100
MT管用
超小型高性能
TPF-3A
TPF-3B
段間
検波
- 15x15x45--- -TPF-1よりも小型
詳細は不明
*中心周波数 455kHz、μ同調、利得及び選択度の測定には 6D6 を用い JIS-C6422 による。 (但し B型は 250kΩを二次側に負荷したときの値)
*規格は資料により若干異なるため、新しい資料の値を採用しました。
(2022年8月20日加筆)
(2018年3月 6日加筆)
(2015年1月28日初稿)
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