STARのコイル

超小型2バンドコイルパック  (STAR RADIO & TV COIL IFT. DATA SHEET No.S85 1958年4月15日より転載)

受信周波数帯   BCバンド 535-1605kHz
             SWバンド 3.5-10MHz
インダクタンス   BCバンド 205μH
             SWバンド 4.75μH
中間周波数          455kHz
使用バリコン       2連、最大容量430pF トリマなし
      コイル、発振回路のC、Rエレメント(20kΩ、100pF)はパック内に自蔵。
             トリマ・コンデンサは使用状態で調整済み。
     日本一小さい超小型2バンド・コイルパック

スター2バンド・コイルパック、PR-2LM 型は、従来のものより一歩進んだ新しい型式のもので、 下記のような、いろいろな特長をもっています。

  1.超小型です。 これ以上は小さくはできないという位に小さくなっておりますので、シャシーは深さ40mm あれば取付、配線ができますので、どのようなシャシーでも使用することができます。

  2.新型部品、新機構を採用しています。 本コイルパックに使用したトリマ・コンデンサは、特にこの目的のために設計された超小型のもので、 電気的性能は大型のものと同等以上の優秀品です。 また局発回路の調整方式はμ同調ですが、機構には当社の特許であるミゾ付コアと特殊ボビン の組み合わせで使用してありますので、簡単にトラッキングをとることができます。

  3.グリッドリークとコンデンサがいりません。 パック内に発振回路のCRエレメントが自蔵してあります。 これらのものが悪くては、コイルがいくら良くても、高性能を出すことはできません。 本パック内に自蔵のエレメントは、当社特製の信頼できる優秀品です。 ですから皆様は、リード線をソケット端子へ配線するだけで、面倒な局発回路も簡単にOKとなります。

  4.色別のリード線にシールが付いております。 リード線には、接続先を示す色別シールが貼付(てんぷ)してありますので、 その接続先の端子へリード線をハンダ付けするだけで、 どなたでも容易に2バンド・スーパーが組立てられます。

  5.感度は優秀です。 新しい観念で合理的に設計したものですから、性能は極めて良好でありまして、 特にSWバンドの発振回路は当社の特許である独特な方法をとっていますので、 たとえ電源電圧が大幅に変化しても、 いつも良好なコンバージョン・ゲインで動作するようになっておりますので、 極めて優秀な感度のある受信機が出来上がります。


*HP作者コメント
 1958年発売。 前年に発売されたトリオ KC-2B のライバルモデルで、大きさはほぼ同じです。
パディング・コンデンサは BC バンドが 450pF、SW バンドが 2800pF。
(2014年2月19日初稿)
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